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フェイなの家族
ほのぼの

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************

 

ある休日の朝、部屋に大声が響き渡った。

「ふぇいとま~ま~!!お~き~て~~~!!」

「ん…ふぁ…」

ヴィヴィオが懸命にフェイトを揺らすが起きる気配は全くない。それを見てヴィヴィオは、拗ねて頬を膨らました。

「なのはママ~!!フェイトママ起きない~~!!」

一度キッチンに戻ると、そう叫ぶ。なのははフライパンを片手に一度クスッと苦笑した。そしてヴィヴィオの方を見て仕事の時のような凛々しい表情で、

「それじゃ、作戦Bに変更致します!!ヴィヴィオ隊員、作戦開始!!」

「らじゃー!!!」

皆の見様見真似か、ビシッと敬礼するとヴィヴィオはもう一度フェイトのいるベッドに向かった。

相手はまだぐっすり夢の中だ。ヴィヴィオは一度ベッドから少し離れる。そしてそのまま目標に向かって駆けだし、飛び込んだ。

「ぐほっっ!!??」

いきなり何かが上に乗ってきて、痛みと苦しさでフェイトは起きた。顔を少し上げて確認すると、ヴィヴィオが不満そうな顔をしている。

「フェイトママ~~!!お~~~き~~~てぇ~~~!!!!」

上に乗ったまま足をバタバタさせている。

「わ、分かった!起きた!起きたから…!!」

ヴィヴィオは本当に嬉しそうに笑った。そんな顔を見てしまうと、何でも許したくなってしまう。フェイトはそのまま上体を起こしヴィヴィオを抱き上げた。

「おはようございます!フェイトママ!!」

「おはよう、ヴィヴィオ」

「もう朝ご飯だよ~!今日お出掛けするんでしょ?」

「うん、そうだね。行こうか」

ヴィヴィオを抱っこしたままリビングに向かう。キッチンにはエプロン姿のなのはがいた。ヴィヴィオを下ろすと、なのはの下に駆けていって、

「さくせんかんりょういたしました!!」

と元気よく言った。なのはは一度フェイトを見ると、

「よくやりました、ヴィヴィオ隊員!ミッションクリアです!」

と答えた。ほほえましい光景にフェイトは頬を緩ました。

「おはよう、フェイトちゃん」

「おはよう、なのは」

フェイトはなのはに近づき、後ろから腰に手を回した。

「危ないよ?」

「ん…ごめん」

「顔洗った?」

「あ…まだ……」

「じゃあ行って来なよ。まだ寝惚けてるんでしょ?」

そう言ってコロコロと笑った。このまま抱きしめていたかったが、料理の邪魔になるし出かけるのが遅くなる。フェイトは渋々腕を放し、はぁい、と子供のように返事をして洗面所に向かった。

久しぶりの三人で出かけられる休日に、晴れた空。

申し分ないレジャー日和だった。

 

Fin?

 

続くかも。
B作戦はベッドに飛び込め!作戦のBね。

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