「フェイトちゃん…」
「何?はやて」
「うっとおしいわ」
「えぇ!?」
「いや、だから近い!顔が近いねん!」
「いいじゃない、くっつきたいんだもん」
「だからって、膝に乗っけられて一時間も頬ずりなりなんだりされたら誰でも嫌がる思うで?」
「私ははやてにされたら何十時間だろうと大丈夫だよ!」
「私が嫌や!」
「いてっ!…もう、照れなくても良いじゃないかぁ」
「どこをどうしたらそんなポジティブシンキングなんやねん…」
「はやてを愛したときから」
「分かった。もうええ、話さんでええ」
「うん、分かった」
「……なんで更に強く抱きしめとんねん」
「だって、離すなって言ったから…いだだだだだ」
「そんな屁理屈言うんはこの口か~?あぁ?」
「ごめんなひゃい」
「離して」
「ごめん、それだけは譲れない」
「真顔で言わんといて」
はぁ、ともう一度ため息をついて、はやてはフェイトの腕の中にすっぽりと埋まった。
fin.
照れ屋な捜査官とお馬鹿な執務官