「愛してるよ、はやて」
「…え?」
「だから、愛してる。はやてを」
ソファに座って、二人は何故か互いを向き合っていた。
「はい、次ははやて」
フェイトはフフンという風に笑って、はやてを見つめ続ける。
「…あ、愛してます」
「…え?」
「やから…愛してます」
「……誰を?」
「ふぇ、ふぇいとちゃんを…」
「………どんなところを?」
「……全部です」
「はい、繋げてもう一回」
「~~~~!!」
「ははっ。はやて顔真っ赤だよ~。はやての負けね」
三連勝~!何て言って腹を抱えて笑っている彼女。
何で彼女はこんなことを照れずに言えるのだろう。
「やかて、フェイトちゃんあんなに質問して、ずるいやん」
「はやても質問仕返せばいいじゃない?」
そんな余裕があるわけないと分かっていっているのだろうか?この人は。
「何で…照れずに言えるん?」
「う~ん…」
彼女は考えあぐねて天井を見上げる。
何か思いついたように、あ、と声を出し、もう一度私の方に向き直った。
「はやてが好きすぎてそれしか考えられないからかな?」
そう言って、私を抱き寄せ、膝の上に乗せた。
まるで赤ちゃんみたいな格好に、恥ずかしさがこみ上げてくる。
「ちょ、ちょう離してぇな!!」
彼女の腕の中で暴れた。
「え~、何で?」
彼女は逆に私を離さんばかりに抱きしめてくる。
「はずかしい、から…」
「そんなはやても可愛いよ?」
「やからぁ~」
恨めしそうに見上げるが、彼女は心底嬉しそうに笑っていた。
そんな笑顔を見ると、何故か抵抗できなくなる。
私も案外嫌いではないんだな、と思いながら、彼女の胸に顔を埋めた。
Fin.
何かバラエティ見てて思いつきました。