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フェイトハーレム計画(何
ギャグです。

拍手



********************


薄暗い会議室の中。秘密裏にそれは行われていた。集まったのは数人の女性。
最後の一人が席に着くと、パンパンと手が叩かれる。ざわついていたそこは一気に静まりかえった。

「…それでは、これから第521回MFW会議を始めたいと思います」

議長らしきその人は少し訛りの入った口調で、全員に向かって話し始めた。

「最初にいつも通りの報告会ですが…何かある方?」

数人がそれに手を挙げた。

「ナンバー03。どうぞ」

呼ばれたその人は前に出てきた。

「では、まずこれを見てください」

大きな通信画面に映像を映し出した。その光で桃色のショートの髪が浮き出たように見えた。

その映像には、金髪の女性に抱っこされて顔を赤らめている紅い髪の少年が映っていた。

「や、やめてください。フェイトさんっ」

「いいじゃないたまには~♪エリオもたまには私に甘えてよ~」

「いや、だからこういうことじゃなくても…」

何て会話も聞こえてくる。周りがざわつき始めた。そこでその映像が一時停止になる。

「これは3日前の15時32分にターゲットが私とここに写っている彼、要注意者963号が接触したときの映像です。皆さんの意見を伺いたいと」

「いくら親子と同じ間柄といえども行き過ぎであろう。私だってそんなに抱きつかれたこと無いのに…」

そう発したその人は、烈火の将の名がごとく、まさに今炎に巻かれていた。
主に、嫉妬で。っていか後半本音だだ漏れ。

「ですが一応はターゲットの養子と言うことで、やはりこれまで通り十分に警戒して観察していくということでどうでしょう?」

紫の髪の女性が意見した。この会議中で一番まともな発言かもしれない。

「そうですね…下手に行動を起こしてターゲットを悲しませてしまっては元も子もない…」

ロングアーチだった彼女も丸いメガネをクイッと一度持ち上げていった。マッドサイエンティストに見えなくもない。っつーかそれ以外の何でもないよ。

「では、この件に関しては要注意者963号、142回目の保留――いつも通りナンバー02と模擬戦――ということでよろしいやろか?」

「致し方ない…」

「そうですね」

それぞれが議長に頷く。それは保留とは言わないとかツッコんじゃ駄目。死にますよ?

「では、この件については終了です。次、ナンバー06」

「はい」

今度は明るい亜麻色の髪の女性が一人出てきた。その姿は機動六課時代よりも幾分も大人びていた。

「次にこちら」

画面に別の映像が映し出される。そこにはやはり金髪の女性と端色の髪に眼鏡をかけた好青年。

「2日前の17時54分、次元航行艦内での映像です」

二人は並んでの中を歩いていた。

「お疲れ様です。フェイト執務官」

「お疲れ様。グリフィス」

フェイトが笑顔で返すと、グリフィスの頬がほんのり朱に染まった。

「あ、あの…」

「?」

「これから…食事行こうと思うんですが…その…もし良かったら…」

「ああ、ごめん。今日はすぐに帰るって約束しちゃったから…」

「そうですか、すみません」

「ううん、また今度誘ってくれるかな?」

「は、はい!!!」

 

そこで映像が切れた。

 

「「「「有罪!!!」」」」

「満場一致で容疑者1208号有罪確定やな。しいてはナンバー05、06。彼を来週の会議時にここへ連れてくること」

「「了解」」

……もう何も言いません。

「では、次の議題や…」

画面に、数枚の写真が映る。

「これらの中から今週の一番を決めますが、相違あらへんな?」

再び全員が頷く。

「では投票開始」

元々数人しかないここでの集計は早い。すぐに前の画面に結果が出た。

「それじゃあ今週のMMFはこの『酔ってそのまま寝てしまって顔を赤らめながら子供のような無邪気な笑みを浮かべながら幸せそうに眠るターゲット』に決定や。撮ったのはナンバー04やな」

「はい。この間食事に誘われて行ったのですがよく飲まれていたのでそのまま…」

拍手が飛び交う。ちなみに全員顔が緩んでいる。相当緩んでいる。…これ元に戻るのか?

「…では次にMKFや。これはナンバー07が撮った『急な爆発に咄嗟に抱きかかえてBJのマントで包み、要救護者を護るターゲット』」

再び拍手が飛び交う。

「ありがとうございます。これはお嬢様と丁度合同任務だったので…運が良かったです」

紫色の短い髪の女性がそう言った。どうやって撮ったんだよ。

「…それでは会議を終了したいと思います。いつものようにMFW三箇条にいきたいと思います」

全員が立ち上がる。

「一つ!!」

「「「「抜け駆けはしない!!」」」」

「二つ!!」

「「「「二人の仲をあくまで見守り続ける!!」」」」

「三つ!!」

「「「「ターゲットの情報は何があろうと全てここにいる全員に公開する!!」」」」

「では解散!!!」



数分後、その会議室は先程の熱気を残さず静まりかえっていた。



Fin.


七人衆です。ナンバーは知り合った順かな?(ぇ
略語がいくつかありますが、そのまんまです。
一応書いておくと、
MFW会議→モテるフェイトちゃんを悪い虫から護ろう会議
MMF→最も萌えるフェイトちゃん
MKF→最も格好いいフェイトちゃん
1はやて、2シグナム、3キャロ、4ギンガ
5シャリオ、6ティアナ、7トーレ
です。

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